『ウェイン・ショーターの部屋』(http://www.bekkoame.ne.jp/~echika/wayne/wsindex.html)の別館です。


by Fee-fi-fo-fum

Wayne Shorter Quartet "Footprints Alive"

Wayne Shorter Quartet "Footprints Alive"     (MEGADISC)


01、Sanctuary 〜 Masqualero
02、Chief Crazy Horse
03、Aung San Suu Kyi
04、Footprints

   Wayne Shorter (ts.ss) Danilo Perez (p)
   John Patitucci (b) Brian Blade (ds)
      Live at Lugano, Switzerland   2001.7.13

 ブートCDRで収録時間は50分弱。音質はオフィシャル並みで文句無し。演奏も文句無しだ。
 では「買い」なのかというと、けっこう迷う人も多いのではないか。
 その理由はオフィシャルの『footprints live』と完全に同時期の録音であり、曲目もすべてダブるからだ。だから新しい何かを発見することは期待できそうもない。だから、とりあえずはオフィシャルの方を聴いとけばそれでいいんじゃないかという気にもなる。
 とはいえ、音源自体はまったくダブらない。詳しく言うと、オフィシャルの『footprints live!』は2001年7月の14日、20日、24日のライヴが収録されているが、本作は13日だからオフィシャル収録の最初の録音日の一日前のライヴということになる。
 そしてジャズはインプロヴィゼイションを身上とする音楽だから、同時期のライヴであっても演奏も同一ということはない。
 ということで聴いてみて、まず驚いたのは3曲目の "Aung San Suu Kyi" だ。これはアプローチのしかたが全然違う。『footprints live!』では最初から軽快でリズミカルだった演奏が、ここでは静寂み満ちた詩的に始まり、後半にむかって荘厳に盛り上がっていく演奏になっている。この曲だけを取り出していうのなら、ぼくはこっちの演奏のほうがいいと思う。というより、両方並べて聴きたい。
 その他の曲はアプローチのしかたは『footprints live!』での同一曲とだいたい同じであり、ただ演奏・アドリブが違うという、いわば一般のジャズの同一曲別演奏とおなじ感じになる。
 しかし、この "Aung San Suu Kyi" の全然違う演奏を聴いてしまうと、ひょっとするとこれらの曲も、たまたまこの日が『footprints live!』収録バージョンと同じアプローチをした日だったのであり、まったく違うアプローチをした日もあったのではないかと思われてくる。
 もっといろいろな音源を聴いてみたくなった。
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by Fee-fi-fo-fum | 2009-04-12 23:03 | Wayne Shorter